ユースアメリカグランプリ本戦で踊った「パキータ」を舞う原田菜緒さん=福岡市のYOKO KURATA Ballet Studio

決勝と表彰式があったニューヨークのリンカーン・センターにある劇場「David H. Koch Theater」で、賞状を手にする原田菜緒さん(提供)

アメリカのライブ配信サイト「Vimeo Livestream」で中継された原田さんの舞台(提供)

「生徒としてではなくダンサーとして、やっと舞台で踊れる」と話す原田菜緒さん=福岡市のYOKO KURATA Ballet Studio

 佐賀県小城市出身のバレエダンサー原田菜緒さん(20)が19日(現地時間)、アメリカのニューヨークであった国際大会ユースアメリカグランプリでトップ12に輝いた。みずみずしく伸びやかなダンスが評価され、フィンランド国立バレエ団との契約も決まった。「自分の思いを踊りで伝えられるバレエダンサーになりたい」と目を輝かせる。

 11月の日本予選では「グランパクラシック」を踊って2位入賞。本戦では「パキータ」を踊り、ファイナリストの22人に残った。世界中のバレエ学校やバレエ団の監督らが“金の卵”を求めて詰めかける大会で、原田さんも「良い縁があれば」と期待を寄せる中での出場だった。

 アメリカなど複数のバレエ団から入団の打診があり、フィンランド国立バレエ団のメインカンパニーと所属契約を交わした。原田さんは「ドイツやオランダなどヨーロッパで育ててもらったから、これからもヨーロッパで踊りたいと思った」と話す。当面は福岡市内のバレエスタジオでレッスンを続け、今年夏からバレエ団に合流する。

 幼い頃から原田さんを指導し、今大会にも同行したバレエ講師の倉田陽子さん(佐賀市出身、福岡市在住)は「学ぶことの多い大会で、本人も自分の課題を見つけたようだ。国立バレエ団でしっかり修行を重ねてほしい」と話す。

 原田さんは7歳から福岡加奈子バレエ研究所(佐賀市)や、のむらバレエ(同)で学んだ。2014年の和歌山全国バレエコンクール優勝など全国大会で上位入賞を重ね、16歳で単身ドイツ・ミュンヘンのバレエ学校に留学した。

 2016年には同国の国際大会タンツオリンプで2位入賞。18年からオランダのアムステルダムに移り、バレエ漬けの毎日を送ってきた。

 憧れのダンサーは倉田さんの姉で、ハンガリー国立バレエ団などでプリンシパルを務めた中村祥子さん(現・Kバレエカンパニー)。原田さんにとってバレエは「もしかしたら、私の全て。言い過ぎかな」とはにかみながら「朝起きたら踊り、寝るまでバレエのことを考えている。生活の一部」と笑顔を見せた。

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