会員賞受賞作「リラックス」(油彩、F100号)

東光会会員賞に決まった髙嶋章一郎さん

 具象の美を追求する美術団体・東光会の第85回公募展で、佐賀市の高嶋章一郎さん(41)の油彩画「リラックス」が会員賞に輝いた。「若者らしく勢いがあり、新鮮で力強い」表現が高く評価された。県内作家の会員賞受賞は、昨年の市丸未来さん(小城市)に続き2年連続。高嶋さんは「市丸さんの受賞が刺激になった。これからも一作一作を大切にレベルアップしていきたい」と話している。

 受賞作「リラックス」はF100号の大作。スケートボードをひとしきり楽しんだ青年が充足した雰囲気を漂わせてたたずむ姿を、独特の力強いタッチで描いている。無造作に重ねたような配色を生かしつつ、青色を基調にまとめ上げた。講評でも色調の強弱のバランスや、人物のデッサンの力強さが評価された。

 高嶋さんは佐賀北高芸術コースを卒業後、長崎大学教養学部に進学。現在は県内の中学校で美術の指導に当たっている。

 2009年に東光会会友に推挙され、12年に会員推挙。日展でも入選を重ね、佐賀美協展では石本秀雄賞などを受けている。

 高嶋さんは、日常の何気ない一場面をテーマに創作に取り組んできた。受賞の知らせに「背景の色面の処理が課題だったので、色を置いていく表現で仕上げた。この表現でいいのか、という思いがありつつの出品だったので、この受賞は自信になる」と振り返る。

 表彰式は26日に東京・上野の東京都美術館で開かれる。

 高嶋さんのほか、古賀俊士さん(佐賀市)が会員推挙、下村靜男さん(佐賀市)、河口千慧さん(多久市)が入選、森謙介さん(鳥栖市)が初入選を果たした。小品部門では藤田憲彦さん(唐津市)が努力賞を受けた。

 ▼東光展は、東京の東京都美術館で26日から5月10日まで(7日休館)。佐賀巡回展は12月5日~15日まで、佐賀市の佐賀県立美術館で。そのほかの九州エリアの巡回展は次の通り。

 ▽鹿児島(6月13~23日、鹿児島市立美術館)▽熊本(9月18~23日、熊本県立美術館分館)▽福岡(10月1~6日、北九州美術館)

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