「平成」も残りわずか。改元へカウントダウンが始まった。「読者が選ぶ県内平成10大ニュース」の候補(結果は30日掲載)に、私事ながら30年の仕事を振り返った◆一番変わったのは街の表情だろう。348億円の負債を抱えた店舗の取材をしたころは事業所の閉鎖も多く、取材先で「倒産記者のお出ましだ」と言われていた。八百屋、魚屋、商店街が消えていく一方、郊外に大型商業施設が続々誕生。道路は広くなったが、街は空洞化が進んだ◆「平成の三四郎」古賀稔彦選手がバルセロナ五輪で優勝した時は号外を作った。旗判定にもつれ込む接戦で見出しは「古賀悲願の金」。佐賀商が甲子園で優勝した号外は「県球史に金字塔」。その後に佐賀北高も続くとは想像もしていなかった◆平成15年の知事選はあれよあれよと6人出馬。「マニフェスト」という言葉が新鮮だった。投票率69・72%。昨年12月の知事選はその半分。背景は何か。10大ニュースでは見えにくい「格差」「貧困」の広がり、政治や世の中へのあきらめなら深刻だ◆自衛隊ヘリの民家墜落の一報が入ったのは夕方の編集会議中で、騒然となった。あれから1年3カ月、原因はいまだ詳報が伝わらない。なぜなのか。オスプレイも原発も、きちんとした情報が知りたい。「令和」も佐賀で暮らすのは私たちなのだから。(丸)

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