「先覚宗田運平先生」の碑(1960年4月建立)=唐津市見借

 唐津市見借(みるかし)、庚申社(こうしんしゃ)下の市道沿いに「先覚宗田運平先生」と刻まれた石碑がある。宗田は庄屋の長男として天明7(1787)年に誕生。明治3年、84歳で死去するまで終生学び続け、民間教育に尽力した。天文学者、歴学者、数学の大家であり、50歳の時に開いた私塾「愛日亭(あいにちてい)」には多くの農民や唐津藩士が学んだ。

 酒を好まず、厳正、清廉な人物で、小悪を許さず、小さな善を行うことを固く守った。小笠原長行公は彼を慕い交流を深めたという。

 その教えは幕末・明治維新期、唐津の若者たちに引き継がれ、時代の流れ、環境の変化を読み、柔軟に対応する力を身に付け、社会のリーダーが育っていった。「温故知新、生きる力とは何か」。再考しなければならない今がある。(地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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