生徒たちの練習を見守る大塚浩司さん(奥)=佐賀市の佐賀東高

 国内の一流指導者を定期的に招き、佐賀県内アスリートの競技力向上に取り組む県事業が始まった。21日には佐賀市の佐賀東高で水球教室を開催。小学、中学女子、高校女子の各世代を指導して計6度の日本一に導いた大塚浩司さん(53)=兵庫県=が、正しいフォームや競技に臨む心構えなどを高校生に伝授した。

 教室には約20人が参加。大塚さんは「足を前後に開いて投げる癖をつけて」「キーパーの位置をちゃんと見てシュートを」とアドバイスし、練習を見守った。

 多くの日本代表選手を輩出してきた大塚さんだが、自身は競技歴がなく“常識”とされてきた指導法も疑いながら、矛盾点を改善してきた。大塚さんは「よく『声を出せ』と指導するが、イヤーガードを付けて水音や歓声がある中では味方の声が聞こえない。聴覚ではなくアイコンタクトが大事」と指摘し、「パスの出し手は相手のプレッシャーを受けているのだから、受け手の側が動きを合わせるように」と指導していた。

 佐賀東高水球部主将の小川凌雅さん(17)は「普段やらない練習をして考えさせられた」と話していた。

 大塚さんの教え子でもある同校水球部顧問の岩城賢一さん(28)は「水球は高校から始める子が多い。短い期間で練習して習熟度を高めるのが課題」と指摘した。底辺拡大に向け、大塚さんは小中学生の指導にも携わる。

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