初当選が確実になり、笑みを浮かべる加藤奈津実さん(右)=21日午後11時19分、伊万里市脇田町の自宅兼事務所(撮影・鶴澤弘樹)

 伊万里市議選では、「市政に子育て世代の声を届けたい」と、草の根の運動を展開した新人の加藤奈津実さん(35)が初当選した。教育や子育て環境の充実を掲げ、幅広い支持を集めて最多得票した。市議会では8年ぶりに女性議員が2人になった。

 3人の娘の母親で、長女(8)の出産を機に東京からUターンした。育児サークルの活動で行政と関わるうちに、政治に女性や若い世代の視点が必要だと感じるようになった。初めは「誰かがやってくれるだろう」と思っていたが、次第に「自分がやろう」に変わっていった。

 家族と友人を中心に臨んだ選挙戦は全てが手探りだった。14日の出陣式に集まったのは30人ほど。「地域代表」の候補が多い中で浸透できるか不安だったが、市全域を回り、対話を重ねながら支持を広げた。

 自宅で当選確実の知らせを受けた加藤さんは「友達と2人で始めた選挙だったけれど、たくさんの人が応援してくれた。女性や同世代の人が後に続いてもらえるように、ここから4年間しっかり頑張りたい」と抱負を述べた。

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