国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された鹿島市浜中町八本木宿の酒蔵通り

 全国的に珍しいかやぶきの家並みや酒蔵群が残る佐賀県鹿島市浜町の「浜中町八本木宿」と「浜庄津町浜金屋町」の2地区が、国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選ばれた。地区全体が文化財と認められ、江戸時代から酒造業などが盛んだった「醸造町」として全国初の選定になった。

 2地区は宿場町として栄え、「肥前浜宿」と呼ばれる。地元住民らが1980年代終わりに保存活動を始め、酒蔵コンサートなど資源を生かした催しに取り組んでいた。市も97(平成9)年から、通りの景観や生活史を調査し、荒廃が進んでいた建造物を修理するなど官民一体で選定を目指した。

 浜中町八本木宿の「酒蔵通り」は近年、「鹿島酒蔵ツーリズム」の会場としてもにぎわいを見せるようになった。保存活動は2016(平成28)年、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に県内で初めて選ばれ、NPO「肥前浜宿水とまちなみの会」に登録証が贈られた。

 歴史や伝統文化を踏まえ、コミュニティーを守る成熟したまちづくりが現在も進む。26日には新たな滞在拠点となるゲストハウスが2軒開業する。

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