「みなさんに笑ってもらえれば」とやりがいを話す野木利昭さん

 チンドン屋「塩辛一座(しおからいちざ)」が2年前、鳥栖市原町で産声を上げた。三味線の師匠や趣味で音楽を楽しんできた平均年齢72歳の男性4人組。野木利昭さん(69)はその座長を務める。

 野木さんは高校時代、バンドを組みドラムを担当していた。その経験を買われて4年前、地元敬老会の余興に友人と2人で出演したのが始まりだ。「このまま終わっちゃ、もったいない」と盛り上がり、仲間を集めてボランティアグループとして活動を始めた。

 野木さんが鉦と太鼓を担当し、他にアコーディオン、三味線、司会・歌担当が加わる。メンバーは大工や農業など仕事があるため、練習は月に3回。都合がつく範囲で出演要請を受けることとし、地元の敬老会をはじめ、福祉施設慰問、交通安全運動、祭りなどで15回公演した。

 徹底した演出が売りだ。20分~1時間の公演時間の長さに合わせて台本を作成。チンドン屋の定番曲で登場し、野木さんがお笑いタレント綾小路きみまろさんの毒舌セリフを交えた口上で盛り上げる。歌の合間に寸劇も織り交ぜ、爆笑を誘う。

 衣装はメンバーの妻が昔の武者のぼりを利用して手作りしたものなどで、当初は化粧の手ほどきも受けた。「謝礼ですか? 要りませんよ。200%喜んでもらえれば、こっちも最高なんですから」

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