かつての食堂「味楽」で子ども食堂を始めた平松由紀子さん。テーブルにはフライドポテトやタケノコの煮物などが並ぶ=唐津市材木町

 10年前に閉店した唐津市材木町の食堂「味楽(みらく)「」が、子ども食堂として再びのれんを掲げた。店主の平松由紀子さん(66)が毎月第2土曜だけ、旬の野菜と果物を使った料理を出す。店では子どもだけでなく近所の高齢者も集まり、世代を超えた交流が生まれている。

 たっぷりの新タマネギが入った甘口カレー、甘辛く炊いたフキ、手作りのケチャップがかかったフライドポテト-。素朴で味わい深い品は、子どもは100円、大人は300円で食べられる。

 山菜やタケノコは、平松さんが自分で採ってくる。近所の人や家庭菜園が趣味の友人らが分けてくれるたくさんの野菜も余すことなく使う。「ほとんどもらいもの」。平松さんは笑う。

 両親が開いた食堂を継いで約30年、調理場に立ってきた。2008年、還暦が近くなった58歳の時に「これからは自分がやりたいことをやろう」と閉店を決意。健康料理を作るグループやみそ造り教室を立ち上げた。

 2年前、市社会福祉協議会から「子どもたちに料理を食べさせてほしい」と頼まれた。その後、交流する中で、手軽に作れるエビフライやシチュー、チキンライスを食べたことがない子もいて驚いた。

 食を通じた子ども支援に本腰を入れ、昨年3月から店で子ども食堂を始めた。「リンゴの皮がジャムになること、甘夏でドレッシングが作れること。子どもに伝えたいことがたくさんある」。一人で暮らす近所の高齢者も遊びに来る。「誰でもウエルカム」と呼び掛けている。

 毎月第2土曜、正午から午後2時まで。問い合わせは平松さん、電話090(7393)5613。

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