犯罪被害者の支援を続けているNPO法人「被害者支援ネットワーク佐賀VOISS」の事務局スタッフたち=佐賀市八丁畷町

 犯罪や家庭内暴力などさまざまな被害者をサポートする民間のネットワーク組織が、佐賀市で発足した。社会的な関心の高まりを反映し、約50人が出席。孤立しがちな被害者の声に耳を澄まそうと、会名を「被害者支援ネットワーク佐賀VOISS(ボイス)」に決めた。

 佐賀市の佐賀女子短大であった設立総会には、教師や社会福祉士、臨床心理士、学生など、心のケアの専門職からDV(配偶者や恋人からの暴力)に関心を持つ市民まで幅広い層の顔触れがそろった。会長に選任された当時佐賀女子短大助教授(心理学)の田口香津子さんは「会の名前のように、一人一人の声をしっかり受け止めることから始めたい」と抱負を述べた。

 ボイスはこれまで、被害者支援の必要性を呼び掛ける普及啓発活動、電話や面接による相談、裁判所など関係機関への付き添い支援などに注力している。また、2016年には犯罪被害者支援に関する条例を制定するように県に要望し、犯罪被害で二次的に引き起こされる経済的問題や精神的問題の深刻さを訴えた。現在は県と県内全20市町で条例が制定されている。(令和まであと12日)

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