「春和工房」は嬉野市塩田町久間にある木工房です。代表の石瀧春義さん(71)は大工で、工務店経営の傍ら木工品を製作しています。

 使用する木材はクスやケヤキ、モミジなど樹齢100年以上の古木。長年の風雨にさらされ、幹の部分は傷みがひどく、こぶだらけですが、石瀧さんのアイデアと発想で火鉢や化粧棚、茶道具、茶托、器、置物などによみがえります。

 使う木材で特にこだわっているのは、樹齢150年以上の柿の木に黒色のしま模様が現れた「黒柿」です。材質が重くて硬く緻密なため、最高級の木材として珍重されています。

 「40年ほど前に黒柿に出合ったからこそ、作品を作り続けることができました」と石瀧さん。見つけることが難しい黒柿を、さらに5年ほど寝かせています。黒柿の作品は人気があり、福岡市立美術館や嬉野市楠風館などで個展を開催しています。

 写真の作品は「黒柿の飾り棚」。自然が織り成した文様を生かした石瀧さんの技が集約された作品です。電話は0954(66)2898。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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