北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長、ロシアのプーチン大統領

 【ウラジオストク、北京共同】ロシア大統領府は18日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がプーチン大統領の招待で今月後半にロシアを訪問、プーチン氏と初の首脳会談を行うと発表した。具体的日程や場所は明かしていないが、ロ朝関係者によると、24~26日の3日間で調整。特別列車でロシア入りし、極東ウラジオストクのルースキー島で会談に臨む。北朝鮮の最高指導者の訪ロは故金正日総書記による2011年8月以来、約8年ぶり。

 金正恩氏は17日「新型戦術誘導兵器」の発射実験を視察した。2月末の米朝首脳会談の決裂を受け、中国に続きロシアに接近。外交、軍事両面でトランプ政権に譲歩しない姿勢を鮮明にした。

 金正恩氏はプーチン氏との会談で、非核化には安全保障、経済の両面からの体制保証が不可欠だとの立場に支持を取り付けたい考えとみられる。

 ロシアは、朝鮮半島情勢への影響力を強めたい意向がある。米大統領選干渉疑惑などを巡る米国主導の制裁に反発するロシアとしては、北朝鮮に対する制裁の緩和を図り、朝鮮半島を縦断するガスパイプラインや鉄道など経済プロジェクトを推進したい思惑もある。

 ロ朝関係者によると、金正恩氏の特別列車は24日に国境を越え、極東沿海地方のハサンに到着、その後ウスリースクを経由しウラジオストク駅に向かう予定。帰国時も同じルートを通る予定だという。ロシア当局は先週、金正恩氏の訪問計画を関係各所に通知した。北朝鮮側の意向で変更される可能性も残っている。

 プーチン氏も24日に現地入りする予定。金正恩氏との会談後、北京に移動、中国が25~27日に開催する巨大経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議に出席する。

 北朝鮮が発射実験を行った新型兵器の詳しい種類は不明。「特殊な飛行誘導方式と威力のある弾頭装着」が特長としており、短距離ミサイルや精密爆弾の可能性がある。18日には北朝鮮外務省高官がポンペオ米国務長官を非難し、米朝対話の担当から外すよう要求、対米けん制を強めている。

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