高級食材として吸い物や茶碗蒸しの具として使われるショウロ=虹の松原で

 4月6日、恒例の「幻のショウロ探し」を虹の松原で開催しました。ショウロは「白砂青松」の健全な海岸松林に生えるキノコです。漢字で書くと「松露」。そうです。唐津銘菓の松露饅頭はこのキノコの形がモチーフになっています。

 地面に薄く積もった松葉を、松葉ぼうきでそっとかき集めながらショウロを探します。ショウロが土の中から少しだけ顔を出しているのを見つけたときの、あの喜びはなんとも言えません。つい「あった!」と、声を出してしまうほどです。四葉のクローバーを見つけたときの喜びと同じです。

 ショウロを探すポイントは砂地、日当たりがよいところ、若い松の付近と言われています。今回、13年目にして探し当てるポイントが一つ増えました。

 ショウロは胞子を風にのせて運ぶのではなく、動物が運んでいきます。虹の松原にはモグラが生息していて、ショウロの胞子を運ぶのに一役買っています。今回、モグラの塚付近でショウロが多く発見されました。なぜ今まで気がつかなかったのか、悔やみつつ、新しい発見の喜びを感じます。

 ショウロは春と秋の2回、採れると言われています。昨年は100個も採れましたが、今年は暖かくピークも過ぎ、雨が少なく乾燥していたこともあり、17個しか採れませんでした。

 幻のキノコと言われていますが、虹の松原では採れる数、範囲ともに増えてきています。10年前から行政・企業・地域住民が一体となった「虹の松原再生・保全活動」が始まり、ボランティアによる松葉かきが増えてきたからです。

 ショウロは松葉かきのお礼に顔を出してくれると言われています。ショウロがたくさん採れる松原を目指して、一緒に松葉かきをしませんか。ご褒美があるかもしれません。

 (NPO法人「唐津環境防災推進機構KANNE(かんね)」事務局長・藤田和歌子)

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