山里の春を告げる山菜。さっとゆでてあく抜きをしてから調理します

 夫の退職とともに迎えた春。独立した子どもたちの帰省でにぎわった3月の終わり。退職のお礼にお迎えした方々と庭に少しずつ植えてきた桜を、3月末の咲き始めから、1週間以上も楽しめるのも久しぶりのことです。

 ソメイヨシノ、山桜、八重桜、モクレン、クリスマスローズ、ムスカリ、スイセン、レンギョウ、ユキヤナギ、リキュウバイ、ガマズミ。庭に植えていた花々が一斉に咲くのを友人たちと楽しんだ春の日。ヤブカンゾウや土筆(ツクシ)、野蒜(ノビル)を庭から摘んで食卓に出すのもわが家流のおもてなしです。さっとゆでて、ナムル風にしたり酢味噌(みそ)であえただけのシンプルなものですが、旬の山里の恵みです。山里の暮らしも随分長くなりました。旬を肌で味わい、不便さを少し楽しみ、生活を工夫することを学んだ年月でしたが、これからは知恵を実践する時間が待っているようです。

 暖かくなると段ボールコンポストで生ごみ処理、家庭菜園、草刈りが待ち受ける1年の生活のサイクル。エコ生活を心掛けてきましたが、何といってもその生活の継続になくてはならないのは、気力と体力だと実感します。健康であればエコへの好奇心やエコ生活を共有したり共感できる人たちとの交流につながるでしょう。交流によって新しい多くのことに気づかせてくれる機会につながるのだと改めて感じた春の日。そして慣れ親しんだ土地、友人、知人たちと丁寧に、大切にお付き合いしていくことが何よりのエコ生活の基本かもしれません。

 地球の気候の異変や災害から学んだことを忘れずに、一人一人がエコに関心を持って、少しのエコを実践すること。水や空気を汚さない生活を心掛けたいものです。(地域リポーター・岩田雅予=佐賀市大和町)

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