「ベクション」について学んだサイエンスカフェ=唐津市の旧大島邸

 唐津市南城内の旧大島邸で14日、科学を学ぶ「サイエンスカフェ@唐津」が開かれた。九州大学芸術工学研究院の妹尾武治准教授(39)が、実際には止まっているのに動いているように錯覚してしまう現象「ベクション」について、映像を交えながら解説した。

 ベクションの代表例として、ホームに停車中の電車に乗っているとき、向かいのホームにいる別の電車が動き出すと、自分の乗っている電車が動いているように感じる現象が挙げられる。このほか、アニメーションの表現方法としても用いられている。

 妹尾さんはベクションの研究の歴史や活用法などを説明。「ベクションはアートになると思っている」と話し、現象を利用した展覧会なども開催している。大人から子どもまで約20人が聞き入り、参加者からは「乗り物酔いはベクションと関係があるのか」「ほかにはどのような活用法があるのか」などと質問が出た。

 サイエンスカフェ@唐津は、幅広い世代に科学を身近に感じてもらおうと、子どもたちのやりたいことを形にするサポートをしている「eduラボ」が開催。昨年6月から始まり、これまで素粒子や原子などの講演を5回開いている。次回も開催予定で、代表の百武あかねさん(35)は「まだ知らない、世の中にある面白いことをカフェを通じて多くの人に知ってほしい」と話した。

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