ライスの上にサラダと甘辛い牛肉がのったシシリアンライス=佐賀市中央本町の「喫茶アリユメ」

4月4日の「シシリアンライスの日」に、架空の「シシリアンライス王国」の王様としてシシリアンライスをPRする佐賀市の秀島敏行市長(中央)と市民団体のメンバー。左端はマスコットキャラクターののシシリアンナちゃん=佐賀市役所

「佐賀城下JazzFestival」を主催するビーシャッフルの吉田由美子社長

 シャキシャキした食感の生野菜、甘辛く炒めた牛肉をマヨネーズの風味が引き立て、ご飯が進む。佐賀市のご当地グルメ「シシリアンライス」。味のバランスが絶妙な点に驚かされる。サラダのように簡単に作れるため、家庭料理のようだが、洋食、創作料理といわれても違和感はない。

 それもそのはず。もともとは短時間での調理が求められる従業員の食事「まかない料理」として、1975(昭和50)年に飲食店で生み出された歴史があるからだ。その後、佐賀市内の喫茶店で提供されるようになった。料理名の由来は当時、流行していた米国映画「ゴッドファーザー」で、ロケ地であるイタリア・シチリア島にちなんで命名されたといわれる。

 昔ながらの味を楽しめる老舗の一つが、1974年創業の喫茶店「アリユメ」(佐賀市中央本町、電話0952・26・7215)。温かいご飯の上にレタスやキャベツ、甘辛く炒めた牛肉を乗せ、マヨネーズをかける。同店チーフの袈裟丸忠義さん(64)は「観光協会の後押しで人気を呼び、今ではご当地グルメとして定着した。黒コショウ入りの酸味のあるドレッシングで味を引き締めるのが特徴。味付けはずっと変えていない」と胸を張る。スープ、コーヒー付きで800円。

 まちおこしグループ「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」(中島丈晴代表)によると、佐賀市内の約40店がシシリアンライスを提供している。佐賀牛、有機栽培の西洋野菜、古代米、温泉卵を使うなどレストランやカフェそれぞれが食材に工夫を凝らす。甘辛く炒めた牛肉をローストビーフにするなど、半世紀近い歴史があるメニューだけに進化を続けている。

 店を紹介するマップを6年半ぶりに改訂した。JR佐賀駅から歩いて行ける20店を料理の写真入りで掲載し、価格や電話番号、定休日などを紹介している。約4万部印刷し、観光案内所で配布している。

 官民挙げての情報発信にも力を入れる。日本記念日協会が認定する「シシリアンライスの日」の4月4日に合わせ、佐賀市でPRイベントを毎年開催。秀島敏行市長が架空の「佐賀シシリアンライス王国」の国王に扮(ふん)し、特製シシリアンライスを試食した。秀島市長は「野菜がたっぷりでヘルシーだし、佐賀のいろんな食材が味わえる。遊びに来たらぜひ食べてほしい」と呼び掛ける。

 

トピックス 佐賀城下で「ジャズフェス」

 

 「佐賀城下Jazz Festival(ジャズフェスティバル)」が28、29の両日、佐賀市のエスプラッツホールをメーン会場に開かれる。国内外で活躍するトッププロら約60組がオーソドックスなジャズ、フュージョン、ラテンなど幅広いジャンルで聴かせる。

 県内では数少ないジャズフェスで街を活性しようと開き、今回で3回目。

 28日は午後2時から、29日は午後2時半から。フュージョンバンド「カシオペア」のベーシストだった櫻井哲夫と、欧米でも評価が高まるドラマー川口千里の演奏で開幕する。ギタリスト小沼ようすけ、元Fried Pride(フライド・プライド)のボーカルShihoも出演する。

 28日夜は「街中ジャズストリート」と題し、佐賀市内のライブハウスやカフェなど13店で約50組が演奏する。前売りは両日とも5500円、街中ジャズ2500円。2日間の通しチケットは1万2千円。いずれも当日は500円増。問い合わせは、主催のビーシャッフル、電話0952(26)2687。

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