市議選の出陣式で「ガンバロー」と気勢を上げる参加者=14日、伊万里市内(画像を一部加工しています)

 統一地方選後半戦の伊万里、鹿島市議選が14日告示され、7日間の選挙戦に突入した。「平成の大合併」に参加せず、厳しい財政運営を強いられてきた両市。行政の効率化を進めつつ、高齢化や人口減少に悩む地域の暮らしをどう守っていくのか、候補者はそれぞれの政策を熱く訴えた。

 定数21に対して24人が立候補した伊万里市議選。直近2回の選挙では、候補者が市民生活への配慮などを理由に朝夕のマイク使用を自粛したが、今回は申し合わせはしなかった。「投票率の低下が深刻な状況では、選挙への関心を高めるためにも、時間いっぱい使って有権者に訴えるべき」との意見が相次いだ。

 市は高齢化率が30%を超え、候補者は地域の活力維持に向けた取り組みをそれぞれに訴えている。ただ、「地域代表」の争いという構図は今も色濃く、今回の統一選から市議選でも導入された選挙運動用ビラを用意したのは14陣営にとどまった。ある候補者は「選挙公報もあるし、必要性を感じない」と話したが、有権者からは「市全体のことを考えた政策で競い合ってほしい」という声も出た。

 鹿島市では定数16に対して18人が名乗りを上げた。若い世代の流出が続き、この30年で人口が17%減少している状況を受け、1次産業の活性化や子育て環境の充実などを掲げている。「鹿島のため死にものぐるいで働く」「1票入れてよかったと必ず言ってもらえるよう、住みよいまちにしていく」と主張している。

 15日から期日前投票も始まった。選挙ビラを見比べて投票したという女性(64)は「聞こえのいい目標でなく、これまでの実績を重視した」と話し、「地域の課題に細やかな目配りをし、市民に寄り添う議員活動を期待したい」と付け加えた。

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