食生活の見直しによる療育について説明した前島由美さん=佐賀市大和町の保育園ひなた村自然塾

フリースクール30周年記念としてマルシェも開催された

 不登校などの子どもの居場所となるフリースクール「しいのもり」(佐賀市大和町、藤﨑久美子代表)の開所3年を記念するイベントが13日、同町で開かれた。島根県の療育支援施設「ゆめの森こども園」を運営する前島由美さん(54)が、食生活の改善で発達障害の子どもたちの心を安定させた実践例を説明した。

 前島さんは、預かった子どもたちが感覚過敏や、向精神薬の副作用による偏食に陥り、即席麺や菓子中心の食生活でミネラル不足となっていたと指摘した。そこで、希少なミネラル分が豊富なトビウオでだしを取り無農薬栽培の野菜、胚芽米や雑穀を使った和食へと食生活を改善。数日から数週間で表情や性格が穏やかになり、暴言や暴力が無くなり、自己肯定感が高まる変化が出たという。

 前島さんは「みんな向精神薬が必要なくなるほど自信を取り戻した。安価な外食、弁当などに使われる食材は、熱処理を繰り返すためミネラルが抜け落ちる。腸や細胞のためになる、昔ながらの手作りの和食こそ体と心を喜ばせることを知って」と呼び掛けた。

 「しいのもり」は2016年に開所し、これまでに23人が利用した。自然と触れ合う中、子どもがやりたいことを自ら見つけてから「ゲストティーチャー」を招くなどして支援している。

 この日は、活動を支えてきた関係者が野菜や小物、陶磁器、雑貨などを売るマルシェ、コンサートもあった。

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