来場者(右)に飲酒した状態を体験できるメガネをかけてもらい、感覚が失われる危険性を説明する山本美也子さん(左)=佐賀市のメートプラザ佐賀

 飲酒運転撲滅をテーマした講演会が13日、佐賀市のメートプラザ佐賀であった。飲酒運転でわが子を亡くした山本美也子・NPO法人はぁとスペース代表(福岡市)が、パッチテストを来場者にしてもらうなど飲酒運転の危険性を分かりやすく説明、「人の命と人生を守る社会を実現しよう」と訴えた。

 約300人を前に、「思いやりで社会を変える」をテーマに講演した山本さんは、16歳の長男を亡くした体験を語り「明日が来るのは当たり前でない。今の瞬間、瞬間を大事に生きてほしい」と語りかけた。

 大人の責任として、飲酒運転撲滅の運動を始めたという。自らも飲酒するという山本さんは、動画やスライドなど交えて飲酒の影響を科学的に解説し、「子どもに、味見でも飲ませたらいけない」「生ビール2杯のアルコールが抜けるまで8時間必要」などと注意点を説明。「飲酒すると正常な感覚が失われる。この状態で車を走らせるのは、人の命を奪うことで、まさに犯罪です」と飲酒運転撲滅を改めて訴えた。

 講演会は、佐賀酒類販売が創立70周年を記念し、「酒を扱う者の責務として、啓発をしたい」(矢野善紀社長)と、広く取引先などを招いて開いた。

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