佐賀県農業改良普及事業成果報告会がこのほど、小城市で開かれた。県内六つの農業改良普及センターの担当者が、関係機関や農家などと連携した普及活動の事例と成果を発表した。

 東松浦農業改良普及センターの細國一忠さんは、繁殖牛の分娩(べん)間隔を短縮し、子牛の生産頭数を効率よく増やして所得向上につなげる取り組みを報告した。

 農家に分娩間隔が長くなっている原因を聞き取りし、(1)繁殖のステージに応じた飼料の量や成分の改善(2)繁殖管理、観察の徹底(3)長期不受胎牛の早期発見と治療という三つの対策を実施した。その結果、取り組みに参加した農家平均で、分娩間隔は2015年の413日から18年は384日に短縮され、150万円の所得向上効果があったと説明。今後について「ICTを活用して省力化を進めた繁殖経営を確立し、引き続き所得向上の取り組みを支援していきたい」と語った。

 西松浦農業改良普及センターの貝原洋平さんは、栽培面積の減少や樹の高齢化といった課題を抱える伊万里市のナシ産地の維持、振興に取り組んだ。10年後の「産地将来マップ」を作成し、集落座談会などで農地を引き継ぐ園地流動化促進の必要性を粘り強く訴え、集落単位の「守る会」設立につなげた。また、省力化と早期成園化が期待される技術・ジョイント栽培の導入を進め、面積が取り組み前の約2倍に拡大したことを報告した。

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