名称問題で対立し、火花を散らす谷口太一郎・嬉野町長(右)と古庄健介・武雄市長(左から2人目)=平成16年5月の合併協議会

 佐賀県武雄市、杵島郡山内町、藤津郡嬉野町、塩田町でつくる県西部1市3町の法定合併協議会は13日、新市名を「湯陶里(ゆとり)市」にすることを決めた。

 新市名は全国から寄せられた市名候補から5点に絞り、さらに最終候補として「武雄」と「湯陶里」の2点を選んで決選投票を行った。結果は「湯陶里」19票、「武雄」14票だった。武雄と嬉野が温泉地であることや、窯元が多い地域の特徴にちなんだ名称だった。

 ただ、この決定に武雄市民から「語呂合わせのようでふざけている」「公募では武雄市が断トツだった」と反対の声が上がり、市議会や区長会は古庄健介武雄市長(当時)に再考を申し入れた。再協議を求める署名は2万人を超えた。

 9月の協議会では、武雄市の委員が新市名を「武雄」とすることを議題にするよう提案したが、反対多数で否決された。古庄市長は「協議を続けるのは困難。枠組みを白紙に戻したい」と協議会離脱を表明し、1市3町の合併は崩壊した。

 嬉野町と塩田町は2町で合併協議を続けて2006年1月に「嬉野市」になった。武雄市と山内町は北方町を含めて合併を話し合い、同年3月に新たな「武雄市」が誕生した。

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