佐賀県は、介護の資格取得を目指す高校生が実習などで負担する経費を助成する事業を本年度からスタートさせた。県内9校の約500人が対象で、介護人材の不足が懸念される中、担い手の育成を後押しする。

 生徒が実習先を訪問する際は従来、学校が生徒から必要な経費を徴収して事業所などに支払っていた。今回の制度では、県が学校に対して一定額を助成し、生徒の負担をなくしていく。

 対象は、介護施設での実習の経費や実習服代、資格取得のために使用する教材費など。介護福祉士の国家試験受験資格を取得できる高校(嬉野、神埼清明、北陵)に加え、介護実務者研修などがある高校(佐賀女子)、介護職員初任者研修がある高校(唐津青翔、牛津、多久、佐賀清和、敬徳)が助成を受けることができる。

 資格や学年によって補助額は異なり、上限は介護福祉士の資格取得を目指す1年生が1人当たり4万5千円、介護実務者研修を受ける3年生が1万2千円など幅がある。県長寿社会課によると、上限の設定は過去のデータを参考に、最も高い学校を参考にして算出しているため、実質的に生徒の負担はなくなるという。

 本年度の事業費は896万4千円。2020年度まで継続する。

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