「歴史読本」を手にする橋本康志鳥栖市長と比田勝尚喜対馬市長(左)=鳥栖市役所

 鳥栖市の橋本康志市長は10日、江戸時代に鳥栖が対馬藩の飛び地だった歴史や製薬業の拠点として発展した歴史をまとめた「歴史読本」を対馬市の比田勝尚喜ひたかつなおき市長に贈った。鳥栖市東部と基山町は対馬藩の飛び地・田代領だった縁から今も交流が盛んで、対馬の子どもたちにも読本を通して歴史を学んでもらう。

 読本は明治維新150年記念事業の一環で作製した。4章構成で、第1章「江戸時代の鳥栖」に田代領の成り立ちや、田代代官所の副代官として善政を敷いた賀島兵助かしまひょうすけの功績などが紹介されている。対馬の小中学校32校と公民館、図書館あてに320冊を寄贈した。

 鳥栖市役所であった贈呈式で、橋本市長は「歴史を振り返りつつ未来を一緒に構築していくために使っていただければ」とあいさつ。比田勝市長は「対馬の三聖人の一人、賀島公のイラストが案内役をしている。対馬市民として大変ありがたい」とお礼を述べた。

 懇談では比田勝市長が「対馬には田代から来たとみられる姓が多い地域がある。対馬に開発に来られて根付かれたようだ」と紹介した。橋本市長は元の職業が弁当製造販売業で、祖母から聞いた話として「以前は365日24時間営業をしていて、対馬の人に住み込みで働いてもらっていた。花嫁修業としてお花の教室も開いていたそうだ」などと昔話を披露していた。

 読本は市役所南別館の商工振興課窓口で無料で配布している。

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