統一地方選の後半戦で14日に告示される多久市議選で、定数を超える候補者が名乗り出ず、2期連続で無投票になる可能性が大きくなっている。定数は今回から1減の15になるが、10日までに立候補を表明しているのは15人にとどまる。新たな候補者が現れなければ、2015年の市議選、17年の市長選、直近の県議選に続いて、選挙戦を経ずに地域の代表が決まる異例の事態になる。

 2月の立候補届け出事務説明会には16陣営が出席していた。このうち新人の擁立を目指していた1陣営は人選が進まず、4月に入って断念した。現有1議席の共産党は1期目の現職が不出馬を決め、代わりの候補の擁立を目指しているが、「情勢は非常に厳しい」と話す。

 1954年の市制施行以降、初めて無投票になった前回の市議選を受け、市区長会は17年に2度、人口減少を踏まえて定数2減を求める意見書を市議会に提出した。議会は「地域のすみ分けが崩れ、立候補する条件がさらに厳しくなる」などとして、昨年の3月議会で1人減とする条例改正案を賛成多数で可決した。

 意見書に名を連ねた区長(72)は「地域の代表を決める選挙が相次いで行われないのは異常事態。深刻に受け止めなければならない」と話す。無投票になれば一層の定数削減を求める声が強まる可能性もあると話し、「議員の資質を高め、若い人たちが政治に参画しようと思える改革も必要」と指摘する。

 14日に告示される伊万里と鹿島の市議選は選挙戦になる見通し。

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