“卓球の島”に留学した中学生の德森鴻明さん、真凰さん。一緒に移住した祖母の千代子さん(中央)=唐津市鎮西町の馬渡島

 卓球が盛んな唐津市鎮西町の離島・馬渡島の小中学校に、新中学1年生として佐賀市の德森真凰さんが島留学した。一足先に留学している3年生の兄・鴻明さんと共に、きょうだいは卓球の県内トップクラスの選手。一緒に島に移住した祖母の千代子さん(65)のサポートを受けながら、島の子たちと腕を磨き合う。

 鴻明さんは小学4年、真凰さんは小学2年で卓球を始め、共に県大会優勝や九州大会出場などの実績がある。競技力アップと学習環境の良さから今年1月から兄が留学、島留学や山村留学に興味があった妹も後を追って海を渡った。

 島暮らしの日は浅いが、すでに馴染んでいる。「島の生活は楽しい。友達もたくさんできた」と笑顔で話す真凰さん。鴻明さんも「佐賀市とは違って、人との距離が近く、いろいろな人と仲良くなれる」と満喫している。

 3月下旬に真凰さんが留学したタイミングで祖母の千代子さんも移住し、三人暮らし。千代子さんは「自然の恵みを体感し、卓球も勉強も精いっぱい頑張って、力を付けてほしい」と話す。

 島には卓球クラブがあり、卓球熱が高い。馬渡中男子卓球部は強豪で、昨夏の県中体連では部員わずか4人ながら団体戦で3位の好成績。4月から部員は8人に増え、鴻明さんは「中体連で団体優勝が狙える」と手応えを感じている。

 女子部員は今のところ真凰さんを入れて2人だけ。団体戦には出られないが、真凰さんは「来年には新入部員も入るし、それまで頑張る」と意気込む。

 馬渡小中学校は小学生20人、中学生15人が在籍。2017年から導入した島留学制度で、新年度は7人(小学生3人、中学生4人)を受け入れている。

 卓球部顧問の坂田龍二さん(48)は「德森きょうだいの入部による相乗効果はすごい。他の部員が成長するスピードが違う」と目を丸くする。丹野到校長も「留学生と交流することは、島の子たちにも刺激になっている。島全体の活性化にもつながる」と期待を寄せる。

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