野老朝雄さんデザインによる有田焼。ぐるなび総研「今年の一皿(R)」記念品(2016~2018年制作)

 2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式エンブレムにデザインが採用されるなど活躍しているアーティスト、野老(ところ)朝雄さんの有田焼作品展が今秋、有田町の佐賀県立九州陶磁文化館で開かれる。「つながる紋様」を生み出す気鋭の美術家が、有田焼の代表的な色彩の一つである青色を中心とした磁器作品を発表、有田焼の新たな可能性を探る。

 野老さんは、幾何学原理に基づいた「つながる紋様」の制作がライフワーク。東京五輪・パラリンピックのエンブレムには、伝統的な市松模様の「組市松紋」をデザインした。有田焼との縁もあり、食に関する調査・研究を行う「ぐるなび総研」(東京)が発表する日本の世相を反映した料理を選ぶ「今年の一皿」の記念品として、野老さんが有田焼の皿をデザインしている。

 作品展は[ 有田×野老 ]展と題し、9月20日~11月24日に開催。野老さんは「有田焼の伝統技術をリスペクトしている。感性が刺激された」(同館)といい、魅了された呉須に代表される青色をメーンにした磁器を展示。同館が所蔵する古い有田焼と、その焼き物にインスピレーションを受けて制作した作品も対比して並べる計画という。

 展覧会前には小中学生の記者取材イベントなどを開き、期間中は野老さんの講演会やトークショーも予定している。同館では「伝統と革新が融合した、未来につながる有田焼の世界を楽しんでほしい」と話している。

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