米国市場開拓推進事業の成果を報告する参加事業者=有田町の県陶磁器工業協同組合

 有田焼の米市場開拓推進事業の成果報告会が、西松浦郡有田町の県陶磁器工業協同組合であった。参加窯元や商社などが、ニューヨークの国際見本市出展の受注実績をはじめ成果と展望について発表した。

 事業は佐賀県が2016年度から3年間実施した。北米最大級の見本市「ニューヨーク・ナウ」に、7~8社が昨年2月と8月、今年2月の計3回出展し、新市場開拓に取り組んだ。

 委託事業者のメイド・イン・ジャパン・プロジェクトが事業報告をした。市場調査で88%が有田焼を知らず、生活文化の違いで食器のサイズや用途が異なることを把握し、各社が商品開発した経緯を紹介した。ニューヨーク・ナウでの受注は初回に2社3件、2回目に5社6件、3回目が5社13件で、「有田焼ブランドに頼らない自社のブランド力、商品力を高める必要がある」と指摘した。

 参加各社の成果発表では、見本市で毎回受注があったアリタポーセリンラボが、富裕層の会員制クラブで商品紹介の機会を得たことや、常設取扱店の開拓を報告した。他の参加社からも「国内需要が縮小する中、新市場開拓は不可欠。軌道に乗るには時間がかかるものの継続が必要」「販路開拓には現地パートナーの存在が重要」といった意見が出た。

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