唐津署の護送車(左)と大型トレーラーが衝突した事故現場=2017年8月2日午後3時ごろ、佐賀県小城市小城町の国道203号

 佐賀県小城市の国道で2017年8月、唐津署の護送車が対向車の大型トレーラーと正面衝突して護送中の容疑者が死亡した事故で、佐賀地検は9日、護送車を運転していた唐津署の男性事務職員を自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で在宅起訴した。

 起訴状によると、被告は17年8月2日、小城市小城町の国道203号で護送車を運転中、居眠りをして対向車線に入り、大型トレーラーと衝突した。護送中だった容疑者の男性=当時(66)=は死亡し、大型トレーラーの運転手と護送車に同乗していた署員2人が重軽傷を負った。

 県警は17年11月、被告が運転前に服用した薬の副作用で居眠り運転したとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の容疑で地検に書類送検した。地検は薬の服用による居眠り運転への影響や職員の副作用に対する認識などを検討し、危険運転致死傷の要件は満たさないと判断。より罰則が軽い過失運転致死傷の罪で起訴した。認否は明らかにしていない。

 県警の石橋憲茂首席監察官は「職員が事故を起こして起訴されたことを厳粛に受け止めている」とのコメントを出した。事故を巡っては、死亡した男性の遺族らが県に損害賠償を求めて提訴した訴訟が佐賀地裁で係属している。

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