復元模写された96枚、新作8枚の天井画が並ぶ社殿=佐賀市諸富町の新北神社

 佐賀市諸富町にある新北(にぎた)神社(川浪勝英宮司)の新しい社殿が完成した。旧社殿にあった約100枚の天井画も復元され、神社ゆかりの「徐福伝説」にちなんだ絵も新作として追加された。7日には祝祭が開かれ、氏子や関係者らが完成を祝った。

 旧社殿は江戸時代に建てられたとみられ、2016年2月から建て替え工事を始めた。経年風化した天井画の復元模写に取り組んだのは、昨春まで佐賀大の教壇に立った金沢美術工芸大学の石崎誠和准教授(42)。天井画は欠損した部分も多く、他の絵馬を参考にするなどしながら、佐賀大の日本画専攻の学生と共にこのほど完成させた。

 旧社殿では96枚だった絵に加え、諸富町の歴史にちなんだ新作8枚を創作。夜空と古木を描いた幻想的な1枚は、境内にある徐福伝説の神木「ビャクシン」の先端越しに北極星が見えている構図で、徐福が仙薬を求め金立方面に向かったという伝説を表現した。石崎准教授は「2千年前の伝説を感じ、さらに2千年後にも思いをはせてほしいとの願いを込めた」と話す。

 この日は神社で完成を祝う神事があり、石崎准教授ら関係者に感謝状が贈られた。川浪宮司(64)は「氏子や関係者の皆さまの協力で社殿ができ、喜びを感じている。地域の活性化につながれば」と期待を込めた。

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