修復が終わり特別に公開された、胸に赤ちゃんを抱いた子安観音=鳥栖市田代本町の太田山安生寺

桜の花を献花し健やかな成長を祈る家族連れ=鳥栖市田代本町の太田山安生寺

本堂の「子安観音」の真下にある子授け石=鳥栖市田代本町の太田山安生寺

 子授けや乳授けの観音様として知られる、赤ちゃんを抱いた秘仏「子安(こやす)観音」の特別公開が7日、鳥栖市田代本町の太田山安生寺(あんしょうじ)(中原順導住職)で始まった。8日まで。

 子安観音は本堂にある厨子(ずし)の中に収められていて、本来は12年に1度、寅(とら)年にだけ公開されるが、今回は2011年から進めてきた大規模改修が終了したのを記念して企画した。

 改修に合わせて、傷みの激しかった子安観音も京都の仏師に修復を依頼した。金ぱくの後背が新しく付けられるなど、胸に赤ちゃんを抱いた観音像が品格ある色調でよみがえっている。修復後、初めてのお披露目となる。

 この日は午前10時半から約70人の子どもたちによる稚児行列が行われ、子安観音に子どもたちが桜の花を献花して健やかな成長を願った。母の代から訪れているという近くの今村陽子さん(35)は1歳3カ月の長女鳳邑(ほむら)ちゃんらと参詣し、「稚児行列に参加すると幸せになれると聞いて来ました」と話していた。

 公開時間は午前9時~午後5時。8日は釈迦の誕生を祝う花まつりとして、地元の人たちが参詣者に甘茶を振る舞う。問い合わせは同寺、電話0942(82)2751。

 

■子安観音(愛称「太田観音さん」)

 基山町の八並(やつなみ)長者の娘が筑後に嫁入りしたものの、両家の争いで離縁された。赤ちゃんと八並の実家に帰ったが、悲観して丘の上の古井戸に身投げした。長者が捜させると井戸の底で赤ん坊を抱いた金色の観音様を見つけた。観音様は娘の顔そのままで、長者は娘と子が観音様になったとして観音堂を建てた。これが起源といわれる。

 

■子授(こさず)け石

 本堂にある本尊「子安観音」の真下にある横長の石で、右手に男性、左手に女性がお尻とお尻を合わせて座り、祈ると赤ちゃんを授かるといわれる座石。祈願の際のみ開くもので、今回は非公開になっている。

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