初当選が確実となり、花束を手に笑顔を見せる一ノ瀬裕子さん=7日午後10時28分、佐賀市水ケ江の事務所

 統一地方選前半戦の佐賀県議会議員選挙は7日、6選挙区で投票、即日開票され、無投票当選の11議席を含む全38議席が確定した。党派別の内訳は自民25、国民3、公明2、共産2、社民1、無所属5となった。新旧別では新人7人、現職31人で、現職落選は3人だった。過去最多の7選挙区が無投票となった。県全体の選挙ムードは盛り上がりを欠き、投票率は県政史上で初めて5割を下回る46・12%となり、4回連続で過去最低を更新した。

 女性議員を増やすよう政党に求めた「政治分野の男女共同参画推進法」が昨年施行されて初の県議選で、過去最多タイの女性4人が出馬した。新人のフリーアナウンサー一ノ瀬裕子氏(47)が知名度を生かした草の根選挙で旋風を起こし、1万票超えのトップで初当選した。共産の現職武藤明美氏(71)も7選を果たし、県議会は8年ぶりに女性議員が2人になる。

 今回は12年に1度、春の統一地方選と夏の参院選が重なる「亥年選挙」。各党は参院選の試金石と位置付け、党勢の維持、拡大を狙った。自民は改選前の27議席から2議席減らしたが、当選した自民系無所属を加えれば、実質的に議席を維持する見通し。定数の約7割を占め、県議会最大勢力の座は変わらない。

 国民は、鳥栖市で新人の下田寛氏(39)が初当選した。現職の急逝で失っていた議席を獲得し、1増の3議席となった。公明、共産、社民は改選前の議席を維持した。

 佐賀市(定数11)は、主要5政党が擁立した公認候補が全員当選し、勢力図は変わらなかった。無所属の現職と新人が涙をのんだ。唐津市・東松浦郡は、県議6期の実績を持つ元職宮崎泰茂氏(76)が返り咲きを目指したが、県政界復帰は果たせなかった。

 鳥栖市は、自民現職の副議長指山清範氏(53)が5期目を目指したが、わずか7票差で届かなかった。10票差で勝敗を決した2月の市長選に続いて大接戦になった。自民推薦の新人中村圭一氏(49)がトップで初当選を果たした。

 伊万里市は、無所属の新人弘川貴紀氏(58)が初当選。地盤のすみ分けが崩れ、草刈り場になった市中心部に拠点を置く自民現職で6期目を目指したベテラン竹内和教氏(70)が敗れた。

 三養基郡は、「オール基山」を掲げた無所属新人の古賀和浩氏(56)が60%を超えた基山町の高い投票率をばねに初当選。自民現職も議席を守った。小城市は現職の2人が新人の挑戦を退けた。

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