散り始めの桜の下で、あでやかな舞を披露する芸妓衆=小城市の小城公園

 花柳界で歌い継がれる「春雨」を作詞した小城藩士、柴田花守(はなもり)(1809~1890年)をしのぶ恒例の「小城春雨まつり」が6日、小城市のゆめぷらっと小城で開かれた。花守ゆかりの長崎の芸妓(げいぎ)衆が舞を次々に披露し、約300人の来場者を魅了した。

 春雨は幕末、柴田花守が長崎に遊学した際に料亭の「花月」で書いた。梅の花に戯れるウグイスにいちずな愛を重ねた唄で、芸者を料亭などに派遣する長崎検番の師匠らによって振り付けや節ができ、全国に広まった。

 今年は長崎検番から11人が訪れ、三味線と唄に合わせてあでやかに舞った。まつりに先立ち、大勢の花見客でにぎわう小城公園内の記念碑の前でも2曲を踊り、散り始めの桜の美しさに花を添えた。

 まつりは花守の遺徳をたたえ、小城の文化を伝承しようと、小城市観光協会などでつくる小城春雨会が開き57回目。村岡安廣会長は「今なお人の心を打つ風情と文化を残してくれたことに感謝するばかり」と話した。

 

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