「てっぺん物語3」の撮影に参加している出演者やスタッフたち。下段の左から3人目が写真家の野田尚之さん(提供写真)

嬉野市内の茶畑などで撮影されている(提供写真)

映画のワンシーンの撮影。奥で撮影機材を持つのが野田尚之さん=嬉野市内(提供写真)

 中山間地の農業の活性化や食育に取り組む市民団体「げんきな大地SAGA」が自主制作する映画の第3弾「てっぺん物語3」の撮影が、3月から始まっている。三部作の集大成となる今作は、監督に武雄市の写真家・野田尚之(なおゆき)さん(53)を迎え、嬉野市を舞台に中山間地の魅力や課題、住む人たちの思いを伝える。

 映画は2016年に第1弾、18年に第2弾が制作され、いずれも佐賀市三瀬村が舞台。今作は嬉野市に移し、茶農家の一家が地域住民らと支え合い、後継者不足や耕作放棄地などの課題と向き合う姿を描いている。

 撮影は3月上旬に嬉野市で始まり、佐賀市でも行われている。出演者は会社員や主婦など演技経験がない人がほとんど。過去2作は大学生が撮影や編集を担当してきたが、今回は初めて撮影の「プロ」である野田さんが担う。現場にはこれまでにはない緊張感が流れているものの、撮影は快調で、10月ごろに撮影を終える予定としている。

 今回初めてドローンを撮影に使用。上空から茶畑を撮影し、映画の中に盛り込む。集大成とあって撮影は随所に力が入り、制作費はこれまでの2作の3倍に膨れているという。

 げんきな大地SAGAの大坪一樹代表(55)は「私自身、山の自然の大きさに育てられた。この映画は山への恩返しだと思っている」と話し、野田さんは「自主制作映画の監督は初めてだが、中山間地の状況は理解しているつもり。人間味あふれる作品にしたい」とコメントした。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加