とすのとんかつきむら本店の「Aとんかつ定食」

 機関車が料理を運んでくるサービスで有名な「とすのとんかつきむら本店」(鳥栖市)は半世紀前、ヒレカツ専門店として創業した。メニューが増えた今でも、厚く柔らかいヒレカツを味わえる「Aとんかつ定食」(150グラム、1140円)は人気だ。

 塩こしょうなどで味付けした豚のヒレ肉は熟成を経て料理に使う。揚げ油は菜種100%で、フライヤーは油が劣化しにくい特殊な仕様のためからっと揚がる。きめの細かいパン粉で薄く衣をまとったカツは、軽く歯を入れるだけでほぐれる柔らかさ。しっかりとした肉の味は、自家製のたれにも負けない。

 料理は、座敷席の端に敷かれた線路で機関車が運んでくる仕掛け。そのため土日祝日は子連れ客で大いににぎわう。坂口純一チーフ(66)によると、初代社長の故・公門一人さんが「鳥栖は機関車の町。機関車を知らない世代の子どもたちに見せてやりたい」と導入したという。店内に所狭しと飾られたレトロな品々も、料理を待つ時間を退屈させまいとする一人さんの思いを今に伝える。

 ヒレとロースの食べ比べが楽しめるコンビ定食(1469円)も人気。日祝日などを除き、定食はライスと味噌汁がおかわり1杯無料。価格は税別。

▽鳥栖市養父町482-1

▽平日昼11~14時半、夜16時半~21時、土日11~21時

▽火曜定休

▽電話0942(83)2369

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