頻尿や尿もれなどのトイレにまつわる悩みは、このところ大変注目度が高い状況が続いているようです。テレビでも視聴率が取れるからなのか、本当によく特集されるようになりました。「おしも」にまつわる話がこれだけ頻回に取り上げられるのはこれまでにはなかったことで、またその反響もほぼ必ずあります。テレビでどんな説明をされているのかを確認しておくと患者さんと話を合わせることができるので、実は私はなるべく見るようにしています。

 番組では頻尿に対してどのような治療が可能かなども説明されますが、よく取り上げられるのが、骨盤底筋体操をはじめとするエクササイズのたぐいです。骨盤底筋体操は腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁においては有効であると明らかに証明されており、ガイドラインでも評価はお薬と並んで最高ランクに位置付けられています。

 しかし保険点数が設定されていないためか、積極的に関わっている医師はあまり多くなく、当院のように理学療法士や看護師が指導をしている医療機関が多いようです。また指導や体操の内容も統一されたものはありません。女性の場合は「腟を締めるような運動」男性の場合は「肛門をしめるような運動」と説明しますが、実際にやってみるともれを助長するような真逆の運動になることもあるようです。このようなときは、排尿中に「尿を途中で止める動作」を行ってみるとイメージがつかめるかもしれません。

 そして、体操であり筋トレですので、継続が重要です。慣れれば人知れずどんな態勢のときもできるようになるもので、朝昼晩を問わず行うことができます。締める動作は短く何度も繰り返したり、じーっと長く締めていたり、の両方をやっていくとよいでしょう。骨盤の健康維持に行ってみてはいかがでしょうか。(なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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