輝きを取り戻したアームストロング砲の砲身

 佐賀市の佐賀城本丸歴史館に屋外展示されているアームストロング砲が4日、リニューアルした。幕末期の佐賀藩が積極的に取り入れ、戊辰戦争(1868~69年)で威力を発揮し、30年前に復元されたアームストロング砲の汚れを落として再塗装。重厚な輝きを取り戻し、来館者を迎えている。

 英国で開発されたアームストロング砲は幕府や諸藩が輸入し、佐賀藩は自前でも製造を試みたとされる。戊辰戦争で使われたのが佐賀藩で製造したものかどうかは議論が続いている。当時の科学技術発展に先駆的な役割を果たした佐賀藩の技術力を広く知ってもらおうと、1989年9月、県機械金属工業会連合会が砲身1・8メートルの9ポンド砲4門を復元。本丸歴史館では「御玄関」に展示されていた。

 リニューアルは東亜工機(鹿島市)が協力し、砲身や木製車輪のさび、汚れを約2カ月かけて取り、塗装し直した。木製の台座もコンクリート製に新調し、4日から展示を再開した。同館企画学芸課の井上将宏さん(39)は「見違えるほどきれいになった。佐賀藩の幕末期の躍進に思いをはせてもらいたい」と来館を呼び掛ける。

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