全国的な風疹の流行と佐賀県内での患者発生を受け、県は本年度、予防接種と抗体検査の費用を無料化している。対象は県内に住所があり、妊娠を希望する女性と、妊婦の同居者で抗体の値が低い人。赤ちゃんに先天性の障害が生じるリスクを減らし、安心して妊娠、出産できるようにする。

 緊急的に無料化した前年度に引き続き取り組む。助成は1人1回で、県が市町に経費の半分を補助する。事業費は915万円。期間は2020年3月31日までだが、県は20、21年度も事業を継続する方針。

 対象者は事前に県内の各市町の担当課に申請し、交付される専用の用紙を医療機関に持参すれば、窓口での支払いは発生しない。対象医療機関は県内に約200あり、県のウェブサイトで紹介している。

 風疹は、免疫がない女性が妊娠初期(20週ごろまで)に感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害がある「先天性風疹症候群」になる可能性がある。

 全国では昨年2937人が風疹を発症した。今年は3月17日までに937人に上り、国内では5年ぶりとなる先天性風疹症候群が1人確認されている。県内では昨年11月に4年ぶりに風疹患者が発生し、今年3月24日までに計30人(18年17人、19年13人)が発症している。健康増進課は「生まれてくる子どもを守るためにも、検査や予防接種をしっかり受けてほしい」と呼び掛けている。

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