実話を基にした映画「ブラッド・ダイヤモンド」は、内戦下のアフリカで違法取引されるダイヤモンドを巡るストーリーだ。武装勢力の資金源になり、反政府軍が子どもを麻薬漬けにし、兵士として戦わせる描写には胸が痛む。

 西アフリカのシエラレオネには、一獲千金を狙って30万人がダイヤ採掘の出稼ぎに訪れるともいわれる。だが、採掘国であるにもかかわらず、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数」は最下位だ。

 そんな状況が改善するかもしれない。天然の7割程度で手に入る合成ダイヤモンドが市場に出回り始めたからだ。鑑定士でも天然との見分けがつかないとか。

 業界を問わず、地球環境や貧困国の労働者問題を考えるサステイナビリティー(持続可能性)やエシカル(倫理的)は最近のキーワード。まだまだ「天然石は希少だから」という声もあるようだが、ダイヤに限らず、消費の際、環境や発展途上国のことを考えてみる。そんな、買い手の意識の高まりに期待したい。

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