男子400メートル自由形で初優勝した吉田啓祐。左は2位の江原騎士、右は3位の宮本陽輔=東京辰巳国際水泳場

 鮮やかな逆転劇だった。男子400メートル自由形の吉田は前回優勝の江原(自衛隊)を残り25メートルでとらえ、一気に抜き去った。日本記録保持者の萩野(ブリヂストン)が不在のレースを制し「自己ベストを更新しての優勝はうれしいけど、まぐれかな」と控えめに笑った。

 隣を泳ぐ江原を常に視野に入れて食らい付いた。前半の200メートルを折り返すと、じわじわと追い上げる。「自信があった」というラストスパートでかわし、初めて日本一に輝いた。

 佐賀県唐津市出身。4歳から水泳を始め、強豪の東京・日大豊山高へ進んで頭角を現した。2、3年時の全国高校総体で400メートル自由形を2連覇。今は水泳に集中しているが、将来は家業の農業を継ぐことを志す。

 この種目では派遣標準記録を突破できず、残る200メートル、800メートル自由形で代表権獲得に挑む。「これで自信を持って泳げる。自由形といえば吉田と言われるようになりたい」と意気盛んだった。【共同】

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