花見客にあいさつをして回る佐賀県議選の候補者=鳥栖市内(一部を画像加工しています)

◎立候補者(届け出順、敬称略)

中村 圭一 49 無新

向門 慶人 48 自現(3)

指山 清範 53 自現(4)

下田  寛 39 国新

 自民党現職2人、国民民主党新人、自民推薦の無所属新人の計4人が三つの議席を争って8年ぶりの選挙戦を繰り広げている。自民県連には2月の鳥栖市長選で推薦した新人候補が勝てば「県議選で3議席独占につながる」との思惑があったが、市長選は10票差で惜敗した。現状は横一線で競り合っているとみられる。

 副議長の指山清範(さしやまきよのり)は5期目を狙う。8年前はトップ当選したが、このときは自民公認は指山1人という有利な立場だった。今回は公認2、推薦1と自民系が3人になり、指山は「全く状況が違う。票が読めない」と危機感を募らせる。支持者は「県に物申すにも当選回数を重ねていくことこそが大切」と、負けられない選挙を強調する。

 4期目を目指す向門慶人(むかいかどよしひと)は出陣式で今回の厳しさを、12年前に無所属で初出馬したときになぞらえた。父の急死という体験から県議を目指し、医療改革に取り組んだ実績をアピール、「まだまだやりたいことがある」と訴えた。陣営は「前回は無投票で、久しぶりの選挙。これまでで最も厳しい」と引き締めている。

 市長選で現職の橋本康志を支えてきた前市議で国民民主の下田寛。後援会長に橋本の選対本部長がつき、出陣式では橋本自身もマイクを握った。2015年に急逝した原康彦県議の後継を自認し、キャッチフレーズも原の「政治は愛」を引き継ぐ。自民系3人が保守票を奪い合う中で「下田は大丈夫」との声が聞かれることに、下田は「そんな甘い状況ではない」と警戒を強める。

 元市議の中村圭一は出馬を決めたのが昨年11月で、最も遅くなった。4年前の市長選では、自民が対抗馬擁立に苦しむ中、市議の座をなげうって立候補した。その心意気に応えようと市議7人が支援に回る。1日の総決起大会では「前を行く3人の背中が見えてきた」と鼓舞する声が上がり、中村は「もう一度、政治の世界で働かせてほしい」と一層の支援を求めた。

 市長選で新人候補を支援し、結束力を示した公明党は自民現職2人を推薦している。公明市議は「推薦したからには全力でやる」と言い切る。それでも投票率は前回48・44%を大きく下回るとの見方が大勢だ。

 4人ががっぷり四つの状態で「誰が落ちてもおかしくない」と各陣営。残り4日間に、持てる力の全てをぶつけ合う。=敬称略

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