裏山のしいたけ取りに愛犬も手伝った証し

 花冷えだと首をすくめて朝の鶏舎で温度計をのぞくと3度5分を指していた。春の作業着が震えていた。

 この春は5月下旬の山フェス準備に追われている。その中で、まだあどけない春びなが鶏舎に仲間入りし、慣れぬ足つきで歩き回っている。村の田んぼも菜の花に囲まれて荒起こしが始まった。近くの友人から日本ミツバチの分蜂の知らせが届き、慌てて分蜂盤を木々に取り付ける。どうしても観たかった写真展があって上京した。今は佐賀空港のLCCや東京のゲストハウスのおかげで気軽に旅立てる。三瀬でスローフード活動をしていた時の北海道の友人も久しぶりに訪ねてくれた。春は人も自然も動き始める。

 長女が寄宿舎から春休みで帰ってきた。夕食は私が作ると言って、豚のしょうが焼きとオニオンスープが家族そろった食卓にのぼった。元号は変わるが、昭和のようななんてことのない団欒(だんらん)の中に大切なものがある気がした。(養鶏農家)

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