ヒシの実の収穫や小城藩の家紋など、色鮮やかな天井絵馬に取り組んだ高校美術部の生徒たち=小城市牛津町の乙宮社

 高校美術部の生徒や画家が、小城市牛津町にある乙宮社の天井絵馬を手掛けている。氏子団体「奉賛会」(小石岩雄会長)が企画して呼び掛け、来年1月の完成を目指す。長崎街道の牛津宿を通る大名行列や小城藩の家紋(杏葉紋)など、地域色あふれる絵馬に仕上げている。

 乙宮社が850年大祭を迎えたのを機に奉賛会が企画、日本画家で佐賀女子高の美術教諭・櫻木淳子さんに依頼した。3年前から制作に取りかかり、牛津、小城、佐賀女子、佐賀北の4高校の美術部のほか、画家ら24人が協力する。

 描ける部分が円形のキャンバス(46センチ×46センチ)140枚が拝殿に飾られる。黒髪山に伝説が残り、牛津の地名の由来になったという「大蛇退治」の様子や、江戸へ向かうため、牛津宿を通ったというラクダやゾウなどが描かれる。別の場所には、地元の城島旗染工の城島守洋さんがダイナミックな竜の絵を木板に描く。

 乙宮社は1937年に落成。当初は和紙に描かれた竜の天井画があったが、ガラス戸がなかったため、49年に台風で飛ばされてしまったという。それ以来、約70年ぶりに天井画がお目見えとなる。

 乙宮社の近隣にある牛津高美術部は、キキョウの花など3枚を仕上げた。北島緋夜(ひよら)さん(17)は「明るくし過ぎず、絶妙な色を出すのを心掛けた。数年後、大人になっても見に来たい」と話す。

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