パン製造の体験でパンの生地を伸ばす高校生と、ボルガのオーナーシェフ坂井啓太さん(右)=佐賀市木原のボルガ

 県内二つの児童養護施設に入所する中高生4人が、3月25日から30日まで佐賀市木原のパン屋「ボルガ」でインターンシップ(職業体験)に参加した。子どもたちは真剣な表情で仕事に向き合い、退所後の将来を見据えていた。

 子どもたちは2班に分かれ、パンの製造や販売、配達などの仕事を3日間体験した。同店オーナーシェフの坂井啓太さん(53)は「真面目でこつこつ、非常にいい」と話し、カレーパンの生地をめん棒で伸ばす子どもの手元を見守った。マネジャーの裕子さん(46)は「みんな自立を考えていて甘えていない。うちでよかったらいつでも機会をつくりたい」と話した。

 児童養護施設などで暮らす子どもの自立を支援するNPOブリッジフォースマイル(同市)が、県内企業の協力を得て毎年春休みと夏休みに実施している。事務局の福島めぐみさん(46)は「退所後の生活費を確保するため、インターンシップ先でアルバイトを始めた子どももいる」と話す。

 同店でインターンシップに参加するのが3度目だという高校生男子は「丁寧なあいさつなど、仕事のマナーを学んだ。自分で何かを作る仕事をしたい」と話していた。

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