新採用職員を代表して山口祥義知事(右)から辞令を受け取る椛島千晶さん=佐賀県庁

 新年度がスタートした1日、佐賀県内の官公庁や企業、各団体で辞令交付式や入社式が実施された。トップらは5月1日に新元号へ変わることに触れ、新しい時代に向けて一人一人が意識を高めることを求めた。新社会人は責任感を胸に第一歩を踏み出した。

 

■世界に誇る佐賀づくり 県庁

 

 ○…山口祥義知事は県庁での辞令交付式で、新しい元号になることに触れつつ、「人を大切に、世界に誇る佐賀づくりを意識して」と140人の新規採用職員に呼び掛けた。

 新採職員を代表して椛島千晶さん(22)は「地域に寄り添い、県民の皆さんが幸せにすごせるように全力を尽くす」と誓った。

 知事は、部局長に対しては女性の割合が増えた点も踏まえて「いいチームワークで組織をつくり上げて」と求めた。

 

新採用職員を代表して山口祥義知事(右)から辞令を受け取る椛島千晶さん=佐賀県庁

 

■信頼回復へ一丸で対応 佐賀市役所

 

 ○…佐賀市役所では、新規採用された45人が辞令書を受け取った。代表で宣誓した総務法制課の香月美桜(みお)さん(23)は「身が引き締まる思い。新しい時代をつくるにふさわしい職員になりたい」と抱負を述べた。秀島敏行市長は市民目線を大切にしながら、分からない点をこまめに尋ねるよう助言した。

 秀島市長は、副市長の就任式で、旧富士小学校体育館改修問題を受けて「信頼回復に向け、副市長を中心に皆さんの力を借りながら一丸となって対応したい」と述べた。

 

■高齢運転者対策に決意 県警にサポート室発足

 

 ○…高齢運転者対策を集約した佐賀県警の「シルバードライバーズサポート室」の発足式が運転免許課であり、免許の自主返納を含む事故抑止に向けた総合的な支援を進める決意を新たにした。

 中原和雄交通部長が「高齢運転者の事故が年々増えている。高齢者や家族の立場に立ってサポートを」と訓示し、久浦厚室長が決意表明をした。サポート室は7人体制で、技能教習や、認知機能に不安を覚える人の相談体制の充実、免許返納後の移動手段の確保に向けた市町などとの連携を進める。

 

■各自が役目しっかりと 県有明海漁協

 

 ○…ノリ生産で16季連続の日本一が確実視されている佐賀県有明海漁協。喜ばしいニュースの一方で、佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画では難しい対応を迫られている。

 新規採用の6人を含む約30人が集まった辞令交付式で徳永重昭組合長は「職員は170人ほどだが、背後には約2千人の組合員がいる。各自が、それぞれのポジションで役目をしっかり果たし、生産者を支えてほしい」と訓示した。職員の頑張りが漁業者に伝わることで、新たなものが生まれると述べた。

 

■新元号発表急きょ揮毫 佐賀銀行

 

 ○…佐賀銀行(坂井秀明頭取)の入行式は佐賀市の本店であり、昨年より13人少ない52人が入行した=写真。坂井頭取はバブル崩壊やリーマンショックなどに触れて「経営を揺るがす問題を乗り越えてきた苦難の時代でもあった」と平成を振り返った。その上で新しい時代はキャッシュレスやAI(人工知能)の進展といった変化への柔軟な対応と進化を求めた。

 新元号の発表を待って記念撮影を行った。小学生時代に書道経験があり、急きょ揮毫(きごう)を任された新人の大崎泰誠さん(22)=伊万里支店=は「1画目、2画目のバランスは難しかった。言いやすくて響きはいい。私たちが切り開き、引っ張っていく時代になる」と語った。

 マツオグループは、佐賀市多布施の松尾建設本店新社屋では初めての入社式を行い、昨年より6人少ない29人が臨んだ。松尾建設の松尾哲吾社長は130年以上の歩みに触れ「平成から新しい時代に変わる歴史的な年。自らが会社の新しい歴史を築くという気概を持ち、新しいことにチャレンジを」と激励した。新入社員を代表して同社建築工事本部配属の吉村威吹さん(22)が「若さを生かし、何事にも全力を尽くしていきたい」と述べた。

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