地図で自宅の場所を説明したり、和気あいあいと進む日本語教室=白石町の「元気のたまご」

 地域で暮らす外国人を対象に、ボランティアが運営する杵島郡白石町の日本語教室「しろいし Wa! Wa! Wa!(和・話・輪)」が、開設2年目を迎えている。県内9市2町にある地域日本語教室で唯一、自治体が予算を組んで設立を支援した。課題も感じながら、新たな地域づくりにつながる活動を目指し、学びと交流の場を提供している。

 教室は町内の主婦筒井仁子(きみこ)さん(65)を中心に、昨年1月に立ち上げた。町内の外国人は年々増加し、ベトナム人の技能実習生ら約150人が暮らしている。数年前から日本語教育を学んでいた筒井さんが「外国人と、隣人として通じ合う関係になりたい」と感じ、教室を提案した。白石町は教材費などを予算化し、運営にも関わる。

 交流施設「元気のたまご」で開く教室では、テキストを使って1対1で日本語を教える。さらに地図で自宅の場所を説明したり、漢字を練習したりと、実用性を重視した授業が和気あいあいと進む。ベトナム人の実習生クエン・ティ・ホアンさん(22)は「優しく教えてくれるので、勉強するのが楽しい」と話す。

 毎週火曜夜と第3日曜の教室は定着してきたが、筒井さんは課題も感じている。初回は20人を超えた参加者も現在は平均7人程度で、一人も来ない日もあった。仲間づくりも簡単ではなく、ボランティア養成講座を再度開くことも検討している。

 4月1日に改正入管難民法が施行され、県内で暮らす外国人はさらに増えると予想される。筒井さんは「国際交流の場でも、言葉が通じるかどうかがポイントになる。いかに教室に『来たい』と思わせるかを追求していきたい」と今後を見据える。

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