化粧品原料をつくる装置の前で、見学者に説明するクレコスの暮部達夫社長(左)=唐津市石志

 就労支援施設に通う障害者と職員が28日、唐津市石志にあるコスメ工場「FACTO(ファクト)」を見学した。化粧品産業の集積を目指す唐津市の一般社団法人ジャパンコスメティックセンター(JCC)が今後、コスメ原料の加工を障害者に担ってもらおうと企画。施設の職員は興味を示していた。

 近くの就労支援施設「太陽社」(同市久里)に通う障害者3人と職員3人が工場を訪問し、化粧品の原料をつくる水蒸気蒸留の装置を見学。甘夏やグレープフルーツの精油や水を使ったファブリックミスト(布製品用の芳香ミスト)の品定めにも加わった。

 この工場は化粧品メーカー「クレコス」(奈良市)が市から借りている。装置の使用法などを説明した同社の暮部達夫社長(46)は取材に「みんながお互いにメリットがある仕組みをつくりたい」と語る。

 太陽社は施設内で現在、農業や食品加工、切り花に取り組んでいる。近藤りか施設長(54)は「このままでは伸び悩み、ほかに何かないかと考えていたところ。工場に来ての施設外就労となれば、労力だけで、コストもかからない」と連携に前向きな姿勢を見せた。

 見学会で作られたファブリックミストは、5月4日に旧唐津銀行などで開かれるJCCのイベント「Hana Marche(ハナマルシェ)」で景品として使われる。

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