見ごろを迎えたエヒメアヤメを観賞する来場者=佐賀市久保泉町

 国の天然記念物で国内では数少ないエヒメアヤメの自生地を開放する「えひめあやめまつり」が、佐賀市久保泉町の帯隈(おぶくま)山で開かれている。県内外から多くの家族連れなどが訪れ、地面に張り付くように咲いた紫色のかれんな花に見入っていた。4月7日まで。

 希少種保存の大切さを知ってもらおうと、久保泉まちづくり協議会が25年前から開いている。エヒメアヤノの自生地は全国で6カ所で、県内ではかつて神埼市の日の隈山にも存在したが、乱開発で消滅した。

 保存活動に携わる執行偉男さんは「自生地を開放するのは、希少種を守るのがいかに大変なのか知ってもらうため。数年前に盗掘被害に遭ったが、個人でエヒメアヤノを育成するのはかなり難しい」と話し、現地での観賞を呼び掛ける。

 佐賀市内に住む田中一則さん・純子さん夫妻は、「(エヒメアヤノの)名前は知っていたが、初めて見た。かれんな花に感激した以上に、花を絶やすまいとする地域の保存活動に頭が下がる」と話していた。

 帯隈山のエヒメアヤノは約1500株あり、開花しているのは約600株ほどで、開花期間は4日間。同協議会はフォトコンテストも開催している。問い合わせは久保泉公民館、電話0952(98)0001。

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