最終日には大勢の客が詰めかけ、最後の滑りを楽しんだ=平成11年3月31日、佐賀市の佐賀スポーツセンター

 県内唯一のアイススケート場として親しまれてきた佐賀スポーツセンター(佐賀市駅前中央)が最後の営業を終え、26年の歴史に幕を閉じた。施設を所有するJA佐賀共済連が長年の利用に感謝して無料開放し、早朝から親子連れなど約2200人が詰めかけた。

 佐賀スポーツセンターは1973(昭和48)年にオープンし、農協が手がけた初のスポーツ事業として全国的に注目を集めた。冬はスケート場となり、若者たちのデートの定番スポットだった。夏は温水プールとしても活用された。開館当初はスケートの入場者数が年間17万人を記録するなど盛況だったが、スキー人気の到来などで客足は徐々に遠のいた。

 JA佐賀共済連は99(平成11)年1月に利用者の減少と老朽化で採算がとれないとして、建物全体を閉鎖する方針を表明。ジュニア世代の育成や競技力向上に果たしてきた役割の大きさを強調し、県アイスホッケー連盟と県スケート連盟は事業継続を訴える要望書をJA佐賀共済連に、県教育委員会に対しては1万9295人分の署名などを添えて公営での施設確保を訴えたが、思いは届かなかった。(新元号まであと31日)

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