介護福祉士の国家試験に合格した生徒たち(提供写真)

 合格率7割の難関、介護福祉士の国家試験に、県内3校から受験した37人全員が合格した。介護福祉士の資格獲得を目指す学科やコースのある3校の生徒全員が同時に合格するのは初めて。27日に吉報を手にした生徒たちは喜び、新たなスタートにやる気をのぞかせている。

 嬉野高は社会福祉系列の生徒11人が受験して10年連続で全員合格する快挙を成し遂げた。生徒は試験前の2カ月間、放課後の時間を使って試験対策に励んだ。また、嬉野市内の小学校などでの出前授業や、地域の人が学校を訪れて生徒と交流する「嬉高ひだまりサロン」にも取り組んだ。

 同校の合格者は累計で約130人に上る。10年連続の全員合格の要因について、指導担当の浦郷久美子教諭は「試験前に、卒業した先輩がお菓子を持って応援にくることがある。そうしたつながりが生徒を後押しして、合格が続いているのでは」と分析する。合格の知らせを聞いた中野綾花さん(18)は「プレッシャーはあったが、先輩や家族、仲間の支えで合格できたと思う」と喜びに浸った。

 神埼清明高生活福祉系列は15人が挑戦。国家試験の傾向に沿った授業を入念に行ったほか、成績が伸び悩んだ生徒は個別指導の集中講義で突破を目指した。野球部マネジャーも務めた樋口凜さん(18)は「部活のときはフォローしてもらえた。周りから支えられて両立できた」と感謝する。実習でふれ合った看護師に憧れを抱き、「福祉で学んできたことを忘れず、信頼される看護師を目指したい」と専門学校に進む。

 2000年に生活文化科介護福祉士コースが設置された北陵高。11人の生徒は「嬉野や清明に負けるな」と鼓舞され、模擬問題集を活用した調べ学習や書き直しを繰り返して5年ぶりに全員が合格した。川野華奈さん(18)は「きつくて嫌だと思ったこともあったけど、みんなで励まし合ってよかった」。医療事務の資格取得を目指し、「患者さんに寄り添い、安心感を与えられるような人になりたい」と力を込めた。

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