開通セレモニーで、くす玉が割られ市民に開放された「くすの栄橋」=平成10年3月30日、佐賀市の県庁前北堀

 佐賀市の県庁前佐賀城跡北堀に架かる堀越え道路「くすの栄橋(さかえばし)」が開通した。市中心部と城内、南部地区を貫く都市計画道路「佐賀駅―末次線」が全面開通し、佐賀空港までほぼ直線でつながった。

 全長53メートルで幅員は最大19メートル。歩道には、佐賀市と友好関係にある中国・連雲港市の石を使用した。開通式には約150人が出席、テープカットや渡り初めで祝った。

 佐賀駅―末次線は、1931(昭和6)年に都市計画決定、53(同28)年から整備が進められていた。最後まで残ったのが「堀越え道路」で、橋の建設地には樹齢350年といわれる県天然記念物の大クスがあったため、その移植をめぐり「佐賀城跡の景観保護か、都市基盤整備か」と大きな論議を呼んだ。

 市は大クスの移植を決定。樹勢を回復するための根切り作業を3年にわたって行った上、96(平成8)年4月22日、運搬中に幹の空洞部分などが折れないよう、大型クレーンで慎重につり上げ、約3時間半をかけて約25メートル東の県立図書館北に移した。(新元号まであと32日)

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